猛暑が続く中で知っておくべき熱中症とは?
今年の猛暑について
近年の日本は、夏になる前から暑い時期が続いています。梅雨の頃から、既に汗をかいてしまうような暑さになっており、本格的な夏になる前から暑いと感じることが多いでしょう。
今年の猛暑も既に何日も発生しており、晴れた日の外気温は30℃を超えるような暑さです。またお盆を過ぎても暑さが続き、季節的には残暑となるはずなのですが、そうとは思えない暑さが続きそうです。
猛暑とは、どんな状態のときのこと?
猛暑とは、35℃を超えるような高温が続くことを、そのように表現します。
非常に暑い状態のことで、気温が通常よりもかなり高く、生活している人達が暑さによる、不快感や健康被害を受けているような気象条件のことです。
猛暑の日がとても増えている!
今年の猛暑は、記録的な高温の日が続いています。
全国各地で40℃を超えるような日があり、非常に厳しい暑さです。
そのため、熱中症警戒アラートが頻繁に発表されています。気象庁の発表では、8月前半は広い範囲で最高気温が35℃以上の猛暑日が多くなり、暑さの厳しい日々です。またお盆を過ぎると暦の上では残暑となりますが、そうとは感じられない暑さがまだまだ続くのではないでしょうか。
参考:国土交通省気象庁公式7月の記録的な高温と今後の見通しについて
https://www.jma.go.jp/jma/press/2408/01a/20240801_julytemp.html熱中症とは?熱中症の危険性
暑い日が続くことで、外気温が高くなることが連続し、厳しい暑さになっています。
猛暑が続くと、熱中症についての警鐘が増えますが、実際に熱中症とはどのような状態で、どのような危険性があるのでしょうか。
ここでは、熱中症の状態や、危険性について説明します。
そもそも熱中症とは?
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節や電解質異常を起こして、体内に熱がこもってしまう状態です。
外気温が高温になるだけなく、室内でも高温の場合や、梅雨等湿度の高い時期でも熱中症になりえます。
日陰にいるから、自宅の中にいるから、風にあたっていれば、熱中症にならないということではないのです。
熱中症の危険性について
熱中症になると、体調に大きな変化が出ます。
中にはひどい健康被害を受けることもありますので、下記の症状が出た場合は要注意です。
- ・めまい、ふらつき
- ・頭痛
- ・吐き気、嘔吐
- ・筋肉のけいれん
- ・体温が異常に高くなる
- ・意識がもうろうとする
このような症状が出た場合は、既に熱中症になっている可能性がとても高い状態です。無理をせず、すぐに休憩をとり、水分摂取と体を冷やすようにしましょう。
熱中症の恐ろしさ
熱中症で起こる症状は、他の体調不良でも似たような状態になります。
ですが熱中症は、状態が酷くなると意識を失い、命にかかわることもあるのです。
また高齢者、乳幼児、持病のある人等は、特に熱中症になる危険性が高く、気づいたときには酷い状態になっている人もいます。
それは年齢や病気のために、体温調節が上手くできなかったり、自分で調節することが難しかったりするためです。
軽い症状だからとそのまま放置し、結果的に重症化してしまい、病院へ運ばれるケースもあります。夏場に体調不良を感じた場合は、安易に考えず、必ず対処をしましょう。
熱中症の予防策
熱中症にはなりたくないと、思う人は多くいます。ですが実際にどのような予防をしていけばいいのか、はっきりと分かっている人は少ないかもしれません。
ここでは熱中症の予防策をいくつか紹介します。
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こまめな水分補給
こまめな水分補給
こまめな水分補給は、本来ならば夏だけでなく、一年中必要です。隠れ脱水と呼ばれるように、喉の渇きを感じることがなく、気づいたときには短時間で脱水になっている可能性もあります。
また水分補給のための水分は、ジュースやコーヒー等ではなく、糖分が多く入っておらず、利尿作用のないものを選びましょう。 -
涼しい場所で休憩をする
涼しい場所で休憩をする
仕事や作業をしていると、なかなか休憩が取れなかったりすることがあります。また休憩する場所が涼しくないという場合等、熱中症になる危険性がとても高いので、気をつけましょう。
屋内で日差しが入っていないからといって、涼しいわけではないので、注意が必要です。 -
冷房や扇風機を使い、室温を適切に保つ
冷房や扇風機を使い、室温を適切に保つ
室内にいるから熱中症になることはない、と思っている人もいるかもしれません。ですが実際に室内もかなりの高温になっていることがあり、場合によっては密室状態になっていて、より危険なことがあります。
室内ではエアコンの冷気を、扇風機等で室内に循環させることができます。エアコンが嫌いだから、といって使わない人がいますが、それはとても危険です。
エアコンの温度を調整し、扇風機等風の出るもので活用して、室温を適度に保ちましょう。 -
季節にあったグッズを選ぶ
季節にあったグッズを選ぶ
季節にあったグッズの選択も、とても大事になります。最近では速乾性のあるもの、冷感性のあるもの等、暑いときでも涼しく過ごせる商品が登場しています。
またコンパクトな扇風機や、保冷剤を入れて首筋を冷やせる便利なグッズもあります。
寝具やパジャマ等も、冷感素材を使ったものがありますので、寝ているときでも暑くならないように、工夫をしましょう。 -
帽子、日よけを使う
帽子、日よけを使う
外に出るとき等、直接日光が当たらないように、帽子や日傘等を活用しましょう。紫外線対策をすることもできます。
少しでも日よけを使い、高温になることを避けましょう。 -
炎天下での運動を控える
炎天下での運動を控える
天気がいいので運動をしたくなる人もいるかもしれませんが、炎天下での運動は危険です。たとえば、朝や夕方等の涼しい時間帯に、適度な時間で運動をする、等に変更してみてはどうでしょうか。
また子ども達等は、気づかないうちに、熱中症になっていることがあります。適度に声をかけ、水分補給を促したり、涼しいところで休憩をするように、調整してあげましょう。