「海苔はどんな種類があるの?」
海苔も絶滅危惧種に指定!?代表的な品種について
海苔も絶滅危惧種に指定!?
代表的な品種について
一言で「海苔」といっても、様々な品種が存在しています。日本の沿岸ではなんと28種類が確認されているといわれています。その中でも代表的な2種類をご紹介します。
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【アサクサノリ(浅草海苔)】
アサクサノリは江戸時代に隅田川下流域で養殖されていたことから名づけられましたが、現在では有明海(九州地域)等の一部地域でのみ養殖されており、環境省のレッドリストでは絶滅危惧種に指定されている希少な海苔です。
味、香りともに一級品ですが、育成に非常に手間がかかり、傷みやすく病気にもかかりやすいため、養殖が難しいため大変希少であり、高級品となっています。 -
【スサビノリ(荒び海苔)】
スサビノリは現代の海苔養殖で最も利用されている品種です。日本では福島より北の地域の太平洋岸で自生していますが、養殖は日本各地で行われています。
江戸時代初期には非常に高価なものとされていましたが、戦後海苔養殖が盛んになるとともに一般的なものになっていきました。
産地で海苔の味は違う!その特徴とは?
産地で海苔の味は違う!
その特徴とは?
年間なんと約70億枚もの海苔が全国各地で生産されています。産地によってどのような特徴があるかご存知でしょうか。
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東京湾
海苔の歴史で最も古く、現在では千葉県富津市周辺が主な産地になっています。食感はややかためですが、海苔の香りが強く寿司店やギフト用として人気です。
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瀬戸内
有明海の次に生産量が多く、全国生産の約20%のシェアになります。有明産よりもややしっかり目の食感が特徴で、パリッとした心地よい食感を楽しむことができるというところにあります。
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有明海
国内最多の生産量を誇る有明海漁場を持つ九州は、全国の海苔の生産量のうちなんと40%以上を占めています。有明海には近隣の河川水が流れ込み、海水の比重が全国的に低い地域であるため、しっとりと軟らかい食感の海苔になります。
親しまれる代表的な3つの海苔
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生海苔
収穫後に洗浄と不純物の除去がされただけの状態のもの。海苔の旬である冬しか味わえない貴重なもので、ポン酢をかける等主に酢の物として楽しまれています。
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板海苔
摘み取られた海苔の原藻を、細かくミンチにかけて破砕し、すだれの上で四角いシート状に成形し、乾燥させてできた乾のりを焼けば、一般的な焼きのり。おにぎりや味付け海苔など幅広く使われています。
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ばら海苔
「すのこ」で形を整える前の状態までは板海苔とまったく同じ。摘み取られたそのまままの形で水洗いして乾燥させたものを、手ほぐしして、焼き上げたものです。特に炙った焼ばらのりはシャキシャキとした海苔の食感を味わえるので、卵かけご飯のお供にもお勧め。
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生海苔
収穫後に洗浄と不純物の除去がされただけの状態のもの。海苔の旬である冬しか味わえない貴重なもので、ポン酢をかける等主に酢の物として楽しまれています。
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板海苔
摘み取られた海苔の原藻を、細かくミンチにかけて破砕し、すだれの上で四角いシート状に成形し、乾燥させてできた乾のりを焼けば、一般的な焼きのり。おにぎりや味付け海苔など幅広く使われています。
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ばら海苔
「すのこ」で形を整える前の状態までは板海苔とまったく同じ。摘み取られたそのまままの形で水洗いして乾燥させたものを、手ほぐしして、焼き上げたものです。特に炙った焼ばらのりはシャキシャキとした海苔の食感を味わえるので、卵かけご飯のお供にもお勧め。
海苔にも美味しく歯切れの良い見分け方がある!
海苔にも美味しく歯切れの良い
見分け方がある!
野菜とお魚に新鮮で美味しい見分け方があるように、海苔にも美味しく歯切れの良い見分け方があります。
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① 表面に艶があり、深い緑色のもの
アミノ酸の育成が進んでいる若い芽ほど、黒っぽく見えるのです。
逆に、浅黄緑色で艶がなく、ゴワゴワしたような海苔は避けたほうが良いでしょう。 -
② 光に透かすと反対側が少し見えるくらい薄いもの
薄手で歯切れがパリっとした良い海苔です。
豆知識「海苔が税金?」日本の歴史・文化と海苔
豆知識「海苔が税金?」
日本の歴史・文化と海苔
海苔が登場する最古の文献はなんと西暦701年の奈良時代。様々な海藻類とともになんと「税」として朝廷に献上されていました。当時の海苔は大変貴重で高価なものとして贈答用にも使用されており、そのほかの海藻類の2倍以上の価値がありました。
鎌倉時代以降は精進料理として仏教界や武家で親しまれ、椀盛りに入れるなど現代に近い食べ方になります。
その後、江戸時代になり、将軍・徳川家康の好物である海苔を献上するため、品川を中心とする東京湾で海苔の養殖が始まりました。これをきっかけに江戸の特産品「浅草海苔」として親しまれるようになり、私たちが良く知る「板海苔」が生まれました。
海苔が登場する最古の文献はなんと西暦701年の奈良時代。様々な海藻類とともになんと「税」として朝廷に献上されていました。当時の海苔は大変貴重で高価なものとして贈答用にも使用されており、そのほかの海藻類の2倍以上の価値がありました。
鎌倉時代以降は精進料理として仏教界や武家で親しまれ、椀盛りに入れるなど現代に近い食べ方になります。
その後、江戸時代になり、将軍・徳川家康の好物である海苔を献上するため、品川を中心とする東京湾で海苔の養殖が始まりました。これをきっかけに江戸の特産品「浅草海苔」として親しまれるようになり、私たちが良く知る「板海苔」が生まれました。